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2024年3月のお話『20Kmの通学』

3月のお話『20kmの通学』

うちのスタジオから10km離れた場所から自転車で通って来てくれている生徒(ママ)がいらっしゃいます。約50分間ひたすらこいでこいで往復20km。雨の日もカッパを着て休まずに来てくれています。徒歩、自転車、車、電車、バスと様々な通学生がいますが片道10kmのチャリ通はなかなか凄いです。『できない』という言葉を口にするのが恥ずかしいなと尻を叩かれる思いであります。できない理由はいくらでも挙げられますが、できる工夫を溢れる程に挙げらる人になりたいと改めて思いました。不可能を可能に。

2月のお話『親以外に我が子に愛を注いでくれる他人』

うちで12年以上お世話になっている大手可奈先生にポルトガルへ会いに来ました。(ビザの関係で4年間ポルトガルを一歩も出られず涙)オンラインでは会っていましたがようやく本物に会えました‼︎お嬢の萌音ちゃんもバブーだったのがもう歩いてシャッセもして日本語もポルトガル語も話せて4歳のお姉さんに成長されていました。

春夏冬休のzoomレッスンでも、今回の勉強会でも生中継をしっかり見てくださり、生徒達の成長や変化を直ぐに察知して気が付いて下さる可奈先生。またその直感が当たる当たる。(踊りで性格がわかってしまうのです)うちの卒業したOG達のその後の心配や応援も今だに声を掛けて下さったりと改めて生徒達は愛されているなと感じました。
先日の舞台でもそうですが舞台袖から子供達を全霊をかけて見守っている先生方の姿を見ていたら親以外にこんなに愛を注いでくれる他人が果たして他にいるだろうか?と思いました。だからこそ生徒達は舞台上で緊張萎縮しがちな中でもあんなに活き活きと伸びやかに踊る事が出来たのだなと確信しました。
『みんなで育てる。』それは距離が近い遠いは関係ないのですね。
可奈先生はバレエのみならず、コンテやGAGA(視覚ではなく感覚の踊り)英語や仏語の通訳も出来る方で本当にいつも頼ってばかりいます(敬礼)。知識より経験、経験により智慧が出る。知識から智慧は出ません。この経験こそが生き抜く力(息抜く力)となるのではないでしょうか。ちなみに可奈先生7カ国に住んだ事がありこのポルトガルが一番住みやすいとの事でした!再会嬉しかったです。また日本で一緒にレッスンできる事を楽しみにしています♪ありがとうございました。

この後はパリ、ローザンヌへ行ってきます。皆様日々のお稽古しっかり積んでいてください。

1月のお話 『財産とは』

財産とは自分の身についたものだ
お金や家なぞお墓に持って行けぬよ。とお墓参りに行った際にご住職からお言葉を頂きました。バレエで身についた技術、所作、スタイル有難い世界に居させて頂けることに改めて感謝いたします。焦らずにたっぷり時間を掛けて一生ものを身に付けて行きましょう。急いては事を仕損じる。ゆっくりたっぷり今年も幸せいっぱいの一年にしてゆきましょう。本年も宜しくお願い申し上げます。

1月 あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます


昨年は卯年「飛躍の年」と言われておりましたが皆様はどんな年でしたか?生徒達は失敗を恐れる事なく様々な事に挑戦した年でした。勇気をパワーを頂きました。私自身は自身の未熟さを思い知る事ができた年であり又それが成長させてくれる機会でもありました。
今年は昇龍拳の如く生徒達の勢いに乗って私もついていきたいと思います。本来は先生が生徒を引っ張って行かなければならないと思いますが彼女らの波動拳を浴びながら尻叩かれながら昇って参ります。お互いに引っ張り引っ張られ新しい事にチャレンジして行ける年にしてゆきます。
今年も笑いあり、涙あり、喜びあり、怒りあり、哀しみあり、それらを楽しんで人間らしく生きる一年になりますよう皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

2024.1.1

山本チコ

 

12月のお話『時間は命』

お金は貯金できるけど時間は貯金できないよね。だから時間は命なのよ。
と、先日先輩から言われドキっとしました。という事はこの一年間生徒の皆さんは貴重な命を我がバレエアカデミーに預けて下さっていたということですよね。改めて貴重な時間の共有ができた事に感謝致します。また、先生方にも新しい命が誕生したり宿したりと家族の輪が増えて行っている事も嬉しいです。私がバレエをやっていなかったら今在る皆さんと出会えなかったと思います。
2023年も有難うございました。残り1ヶ月限りある時間を有効に過ごしてゆきましょう。

11月のお話『育てる事なき教育』

教える事と育てる事は別で、育てる事があって初めて教育という言葉は意味をなす。私も演出という仕事をして若い役者を育てる立場に立つと、ことごとに教える事のたやすさに比べて育てる事の難しさを痛感する。(『浅利慶太の四季』伝統と現代のはざまで)の一節より

この一文を読んで改めて教える事と育てる事の違いを認識しました。私共のバレエ教室は教えるではなく育てていくお教室であり続けたいです。

10月のお話し『不完全こそ完全』

岡倉天心さんの言葉で『本当の美しさは、不完全を心の中で完成させた人だけが見出すことができる』という。舞台芸術に身を置く自身として師匠も舞台芸術においてあえて不完全に仕上げるのよ。と聞いた事がありました。深いですね。また作家のひすいこうたろうさんが『人は長所で尊敬され短所で愛される』とおっしゃっていました。不完全て心地よいのかも。出来ないを受け入れるって心地よいのかもしれませんね。この話を母としていたら『人は長所で失敗するのよ』と極めつけの言葉を頂きました。さすがというかなんというか気を付けます。。。

9月のお話『不便不自由不親切』

先日親御さんから『先生もっと昔の様に厳しくなって下さい』と言われました。確かに何度も何度も何度も同じこと言い続け、諦めていた部分がありました。しかしその何度も言っていた昔の頃に我が子はそこにはおりませんでした。とも言われはっと気がつかされました。心から反省しました。自分本位で指導していたなと。相手のことを思っての言動ではなかったと猛省。そんなわけで、改めて諦めない指導もですが教育に必要な『不便、不自由、不親切』という環境作りに励んでゆく所存です。

8月のお話『動じない美しさ』

この夏コンクールや公演などでヨーロッパへ訪ね様々な国の人と出会いましたが、改めて日本人の良さ美しさに気がつきました。それは『動じない美しさ』という事です。特に今回長く滞在したイタリアは産み出す国に対して日本は守りの国と感じました。でもその分より質を高くする術を知っていてそこに追求している時こそ周りに振り回されない『動じない美しさ』が有るのだなと思いました。人は不安や心配事があると外へ外へと動く事をしてしまいがちですがその根本は何か?を追求すればジタバタしなくなるのではないかなと思います。その為にも瞑想、坐禅という方法を知っているのですからまたレッスンで共に内なる声に耳を傾けて『動じない美しさ』を手に入れて行きましょう。暑さに動じない自分目指します。。。

7月のお話『初心忘るるべからず』

4月にクラス替えがありこの3ヶ月間充分に足のトレーニングを行い新JAクラスが待ちに待ったトウシューズを履く日がきました!先輩が後輩へ綺麗な履き方を教えるのも伝統になっています。

自分の足のサイズ分だけ背が高くなるこの目線!嬉しいし脚が長く見えるし気持ち良い!トウシューズは最低3年間は普通のバレエシューズで修行を積まないと履けないものなので皆心待ちににしていました。おめでとう!あとは生まれたての馬の様なたどたどしい足取りが美しくしなやかに踊れる様になる為にまた数年かかります。時間がかかるからこそ一生ものになります。早く結果を‼︎の現代の時代に逆行していますがだからこそ真の美しさ、動じない美しさが手に入るのではないでしょうか。この初めて履いたワクワクを初心を忘れないで日々のお稽古の研鑽を積んでゆきましょう。

6月のお話 『野菜を育てる様に』

野菜を育てる様に🫑🥕

土を耕す
種を蒔く
肥料を入れる
水やり

あとは『待つ』
『信じて待つ』

体験レッスンや見学の際に親御さんが思わず我が子が間違っているわ、と口や手を出される方が最近は多いなという印象があります。間違っていても見守る。出来ていても過剰反応しない。悩んでいても答えを直ぐに渡さない。まぁのんびりと信じて待ってあげて下さい。無言はメッセージですから。何も言わなくて大丈夫です。
ただただ、集中して見てあげてください。

5月のお話 『受け流し力』

先日ダルビッシュ有選手のインタビューを見ていましたら、「受け流し力」を養おう。というお話をされていらっしゃいました。
『メンタルは鍛えるものではなく技術だと思う。鍛えるって考えるのではなくいかに自分に舞い込んできたネガティブな事やプレッシャーを受け流せるかどうか』

とてもシンプルな言葉で沁み入りました。受け流し力上げてゆきましょう。

 

4月のお話 『素直は技術』

今まで素直は素質と思っていました。しかし、今まで頑固だった生徒が最近素直になってきてみるみるバレエが上手になっていっているのを見て素直になる事って技術だなと思いました。技術すなわち努力で身につける事ができるという事。その秘訣はどうやら『感動する事』にある様です。道端のお花が綺麗だった、今日は自分から挨拶した、有難うを面倒臭がらず都度言うようにしたら、たくさんの感動が生まれたらしいです。良いですね感動体質。現代人は感動する事が少ないと言われているらしいので是非小さな感動を共有し合いたいなと思います。