12月のお話『走らない12月』
今月の目標『走らない』で参ります。振付は11月にまとめ上げ今月は少しでもゆとりを持って時間配分してゆきたいと思います(リハ押してスミマセン汗)
そして今年一年ここまで時間を共に運んできて下さいました皆様へ感謝申し上げます。ありがとうございました。あと1か月有意義に過ごせます様に。
11月のお話『present』
presentを辞書で調べてみると『現在』なのですね。今まさにこのいっ時が在ると言うことが贈り物なのでしょうね。そう思うと本当にこの一瞬を大切にしたいと思えてきます。只今来年1月5日(日)に上演する『白鳥の湖 全4幕』のリハーサルを日々行っております。ゲストの方々にお越し頂いたり生徒達も毎回新しい振付が付くたびにしっかりと覚えて行ってくれています。そして、今回の白鳥の湖に登場する悪役のロットバルトには私山本の師匠である佐藤良寛先生にご出演頂くことになりました。まさに『現在』出来ることを出来る限りやる、この想いで先生に少しでも恩返しができたらと思いお声がけさせて頂きご快諾頂けました。師匠といわゆる孫弟子にあたる我が生徒達と共に同じ舞台を踏める事に感謝して『白鳥の湖』を創って行きたいと思っております。『現在』の毎回のお稽古を大切に本番は皆様にpresent(贈り物)できましたら幸いです。どうぞお楽しみにしていて下さい。
10月のお話『姉妹14組』
気が付けばこのチコバレエアカデミーでは姉妹が14組もいます!これは凄い数です。こんなに姉妹がいてくれている事が嬉しいです。姉(妹)が先に習っていて、良いなと感じてくれたからこそ2人目ちゃんも同じ場所に通わせようと思って下さったですよね!(3人目ちゃんも居ます)。これは我々講師陣にとって励みになります。嬉しい限りです。姉妹と言っても性格は全く違っているという不思議。同じ親からなのに何でこんなにも性格が違うのでしょう。面白いですね。きっと姉妹兄弟助け合いをして一人前になっていけるのでしょうね。また、バレエってレオタードなのでほぼ裸みたいなものですからいわゆる裸の付き合いになっているのか一人っ子ちゃんは一人っ子ちゃん同士姉妹かの様に仲良くも喧嘩してという良い人間関係を築いているなと感じます。裸の付き合い、心を開いていられる付き合い、この環境を作ってくれている親御さん、先生方に感謝しております。
発表会の練習が始まり、姉妹間で同じ事を同じ時間を共有できる幸せ、そして我々も生徒達皆さんと毎回のリハーサルを重ねて白鳥の湖の作品が出来上がっていく日々が幸せです。素敵な毎日を有難うございます。
■白鳥の湖 全幕公演
■2025年1月5日(日)15時半開演予定
■めぐろパーシモンホール
■チケット販売11月〜開始
お楽しみに‼︎
9月のお話『手間』
手間を辞書で調べると…
手間「時間や工程を多くとって丁寧に作り込む事」
手間『面倒や骨折りをさせる事』
この様に同じ言葉でも肯定的と否定的な表現がありました。このポジティブとネガティブの違いは何でしょうね?それはきっとゴールとプロセスにポイントを置いているか?の違いでしょうか。最近は生産性とかスピードとか重要視されゴールに行き急ぐことが多いと感じら気がします。しかし心の豊かさの観点を考えると一手間かけることに軍配があがると思います。心を豊かさにするセンサーを感じてみよう。ゴールじゃなくて道のりを感じてみよう。いやむしろいつかの目指していた頂上が今日だったかもしれない。山の頂上に辿り着いてもまたすぐ次の頂上を目指す事になるからゴールはないのだと思う。まずは目の前に現れた良い事にもそうでない事にも感謝して受け入れて一歩ずつ進んで行きたいです。
8月のお話『お盆deお墓参り』
私事ですが父の3回忌を終え改めて思い深まりました。人間はどれほど先人のお蔭をもってこの世に存在しているのか。また生きていく上でどれほど多くの人のお蔭で生きているのか。そのことを思うと、゛自分だけ、今だけ゛と考えることはあまりに恥ずかしいと思いました。いつ死ぬかわからない自分達ではありますが子供達により良い経験の機会を作る事が大人としての責務だと感じます。とはいえ全ての事がみんな初めての経験ですものね。繰り返し繰り返しと言っても毎回同じには出来ないのだからやっぱり毎回初めての事なのでちょっぴり緊張しながらまた今日始まる1日を息を抜いて生き抜いていきましょう。(暑いけど)
7月のお話『正射必中』
弓道の世界では『正射必中』という言葉があるそうです。先日弓道の先生のお話を伺う機会がありました。
弓の世界に敵はいません。いるとしたら、揺らぎ、動揺する自分の心が、敵なのです。自分と向かい合い、心を養い、常に平常心でいられる心を作ることこそが弓道の本来の目的なのです。弓道場では、お互いに親しみ、礼節を重んじることを大切にしています。このようなことを大切にすることで、私たちはいま現代人に必要としている本当の教養を養うことができると考えています。
「礼節」を大切にし、「相手を慈しむ」ことこそ、弓道の基本精神なのです。
この様なお話を聞く事ができバレエも同じだなと感じました。ライバルは他人ではなく自身にあるのですね。正しい道のりでお稽古を進めていけば自ずと正しい道が開ける。日々精進。
6月のお話『有難うモジイ先生』
先月うちの講師?(講師ページにも掲載)でもありました清水家のモジイ君が膵がんの為天国へ召されました。享年7歳でした。うちの遊部クラスで先生をしてくれて皆と遊ぶクラスを担当してくれていました。急なことでしたのでまだ居なくなったと言う実感がありません。特にコロナ期の頃人がいないスタジオに気を巡らせてくれてお水をあげていても人が居ないので枯れそうだった木々の葉っぱを生きかえらせて復活させてくれたのがモジイ君でした。今まで有難うございました。安らかにそして天国で私たちの事を見守っていてください。
話は変わりますが6月は一回も祝日がないのでお稽古事の世界は最高の豊かな月間です。同じ曜日の同じ時間に同じ訓練を何度も繰り返しできる。一年のうちで一番成長幅が広い月間です。大好きな6月がやって参りました。毎日同じ事をしていても違う出来事が起こる一日を大切に行きましょうね。
5月のお話『この地球は行動の星』
この地球は行動の星。つい先日観劇しました演出家がこうおっしゃっていました。挑戦して失敗を重ね人も作品も層が厚くなりしなやかになっていく。むしろ挑戦しないことの方が失敗だと。考えてばかりじゃ日が暮れちゃうよ。この言葉を聞き勇気とパワーをいただけました。まさにこの5月、日中科学文化交流協会からお話を頂き中国と共同でコンクールを開催する運びとなりました。初めての挑戦ばかりですがこの原動力は、子供たちが1つの目標を持ち、そこにわき目も振らず、突き進んでいくと言う姿に心打たれ私も最後まで諦めずに挑戦することを教えてもらっています。行動力。中国の方の仕事に対する迅速さ、集中力、ITのスキルの高さ、そして常に相手を尊重し笑顔でいらっしゃる。今回の中国、日本の子供達の挑戦は大きな成長に繋がる事でしょう。この様な機会を頂けた事に感謝申し上げます。謝謝。
4月のお話『幸せの教師会』
チコバレエアカデミーでは一流の講師陣が集まって来てくださっています。我流にならない一流の生徒達に育てていく為に定期的に教師会を開催しております。専門職を指導する講師であると同時に子供達を心豊かに育てる教師でもありますのでその為の勉強も欠かせません。生徒達に一番何が伝わるかそれは私達講師陣が『幸せ』である事。バレエだけでなく日常生活、価値観など様々な相違事をディスカッションしながらも私達は現在幸せである。という所に行きつきました。
ハーバード大学が75年にわたって幸福度と要因について調べた結果
「私たちの幸福と健康を高めてくれるのはいい人間関係である」
家柄、学歴、職業、家の環境、年収や老後資金の有無といったことではなく、人間の幸福度、健康と直接的に関係があったのは人間関係だったという結果 が出たそうです。
今年度も私達と一緒に幸せ溢れる日々のお稽古を積んで参りましょう。令和6年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
3月のお話『20kmの通学』
うちのスタジオから10km離れた場所から自転車で通って来てくれている生徒(ママ)がいらっしゃいます。約50分間ひたすらこいでこいで往復20km。雨の日もカッパを着て休まずに来てくれています。徒歩、自転車、車、電車、バスと様々な通学生がいますが片道10kmのチャリ通はなかなか凄いです。『できない』という言葉を口にするのが恥ずかしいなと尻を叩かれる思いであります。できない理由はいくらでも挙げられますが、できる工夫を溢れる程に挙げらる人になりたいと改めて思いました。不可能を可能に。
2月のお話『親以外に我が子に愛を注いでくれる他人』
うちで12年以上お世話になっている大手可奈先生にポルトガルへ会いに来ました。(ビザの関係で4年間ポルトガルを一歩も出られず涙…)オンラインでは会っていましたがようやく本物に会えました‼︎お嬢の萌音ちゃんもバブーだったのがもう歩いてシャッセもして日本語もポルトガル語も話せて4歳のお姉さんに成長されていました。
春夏冬休のzoomレッスンでも、今回の勉強会でも生中継をしっかり見てくださり、生徒達の成長や変化を直ぐに察知して気が付いて下さる可奈先生。またその直感が当たる当たる。(踊りで性格がわかってしまうのです)うちの卒業したOG達のその後の心配や応援も今だに声を掛けて下さったりと改めて生徒達は愛されているなと感じました。
先日の舞台でもそうですが舞台袖から子供達を全霊をかけて見守っている先生方の姿を見ていたら親以外にこんなに愛を注いでくれる他人が果たして他にいるだろうか?と思いました。だからこそ生徒達は舞台上で緊張萎縮しがちな中でもあんなに活き活きと伸びやかに踊る事が出来たのだなと確信しました。
『みんなで育てる。』それは距離が近い遠いは関係ないのですね。
可奈先生はバレエのみならず、コンテやGAGA(視覚ではなく感覚の踊り)英語や仏語の通訳も出来る方で本当にいつも頼ってばかりいます(敬礼)。知識より経験、経験により智慧が出る。知識から智慧は出ません。この経験こそが生き抜く力(息抜く力)となるのではないでしょうか。ちなみに可奈先生7カ国に住んだ事がありこのポルトガルが一番住みやすいとの事でした!再会嬉しかったです。また日本で一緒にレッスンできる事を楽しみにしています♪ありがとうございました。
この後はパリ、ローザンヌへ行ってきます。皆様日々のお稽古しっかり積んでいてください。
1月のお話 『財産とは』
『財産とは自分の身についたものだ』
お金や家なぞお墓に持って行けぬよ。とお墓参りに行った際にご住職からお言葉を頂きました。バレエで身についた技術、所作、スタイル有難い世界に居させて頂けることに改めて感謝いたします。焦らずにたっぷり時間を掛けて一生ものを身に付けて行きましょう。急いては事を仕損じる。ゆっくりたっぷり今年も幸せいっぱいの一年にしてゆきましょう。本年も宜しくお願い申し上げます。
1月 あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます
昨年は卯年「飛躍の年」と言われておりましたが皆様はどんな年でしたか?生徒達は失敗を恐れる事なく様々な事に挑戦した年でした。勇気をパワーを頂きました。私自身は自身の未熟さを思い知る事ができた年であり又それが成長させてくれる機会でもありました。
今年は昇龍拳の如く生徒達の勢いに乗って私もついていきたいと思います。本来は先生が生徒を引っ張って行かなければならないと思いますが彼女らの波動拳を浴びながら尻叩かれながら昇って参ります。お互いに引っ張り引っ張られ新しい事にチャレンジして行ける年にしてゆきます。
今年も笑いあり、涙あり、喜びあり、怒りあり、哀しみあり、それらを楽しんで人間らしく生きる一年になりますよう皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
2024.1.1
山本チコ